あたしはまぼろしなの
あなたの夢の中にいるの
触れれば消えてしまうの
それでもわたしを抱きしめてほしいの
駆け抜けて性春/銀杏BOYZ
(江口寿史好き…!)
童貞が怖い。童貞が怖い。童貞が怖い。
先日の忘年会での出来事。僕は地元に帰省し気の置けない仲間たちと年に一度の年忘れの最中だった。毎年新鮮なメンバーが供給されていてとても楽しい会なのだ。当然女の子も大勢来る。
ガヤガヤ。
今年も楽しい会となっていた。幸運にも僕の卓に女の子が集結し、ついに奴がやってきた。
奴
男子校→難関私大卒→大手SE。勉強は出来る。顔面は会う人会う人にネタにされるレベルで本人も自覚はしている。小太り。
『お疲れー。』
奴は僕の昔からの友達で悪い奴ではないので歓迎した。が久しぶりに飲むのでキャラクターを把握し切れていなかった。
(奴強引に女の子の隣に座る)
ガヤガヤ。
『…で!笑…姫はさ!どういうタイプの男がいいの…!?』
童貞ポイント①:女の子を神様のように崇め、終始褒めまくる
姫…。頭を抱えてしまう。女の子と飲むのが楽しすぎてテンションが上がりすぎてしまっている。完全に普段女子と接する機会が少ないことがバレている。
それに、気になっている女性を姫呼ばわりすることは、単に媚びへつらっているという印象しか与えず、その女性の恋愛対象から外されてしまう。自爆している。露知らず、本人は上機嫌である。
その後もMC力皆無にも関わらず酔った勢いで大声で会話の主導権を取る。まあ悪い奴ではないので別にそれはフォロー出来るんだけど面倒臭い。
一時間後。
(奴卓を変えず永遠と女の子の隣に居座る)
童貞ポイント②:近くに女の子がいると初めから終わりまで席を変えず密着する。
童貞は女の子と接する貴重な時間を一秒でも長く過ごしたい為、場の雰囲気、女の子の気持ちは置いといて自分の気持ちを最優先する。これも当然逆効果で、女に困っているモテない男と見抜かれる為悪手。押して押しての一本調子で引くということが出来ない。
『◯◯ちゃんは今職場どこなの?』
『〇〇ちゃん仕事大変??』
童貞ポイント③:女の子がいるとテンションが上がりすぎて女の子にしか話を振らない
万事がこの調子である。御目当ての女の子にしか話を振らないで質問攻め…。周りも失笑。大好きな気持ちが全開すぎてキモい…。相変わらず本人は上機嫌。童貞は高鳴る気持ちを制御できない。空気を変えようと女の子に耳打ちして奴の恋愛観について質問させてみた。
『奴さんは彼女出来たら大切にするんですか?』
『僕はするねー。責任持って守りたいし、記念日とか大切にしたい。でも彼女にするならしっかりした人がいいな。』
オチもないような下らない回答をする。まあこれはいいわ。
童貞ポイント④:いい歳して純愛主義者。
実体験がない為女の子を極度に理想化し妖精だと思っている。
プライドは高いので自分の実力を考えず生意気に付き合いたい相手に条件をつける。
勘違い野郎と思われて終了するので真似しないようにしましょう。
『奴さんは童貞じゃないんですか?』
『ちがうんだよねー』⬅︎ちがくない
『経験人数は二人だねー』⬅︎強がり
童貞ポイント⑤:プライドがとてつもなく高い。
奴は誰がどう見てもモテない男である。そしてここがまさに彼の童貞たる所以だと思うんだが、童貞は自分が童貞であることを絶対認めない。挙句人並みに恋愛してるけど?と宣う。というか本人は恐らく本当にそう思っている。
僕彼女欲しいんだけど全然女の子から相手にされなくてさー、どうしたらいいかな?
何故こう言えないんだろう。素直に負けを認めて教えを乞えばいいのにそれをしない。童貞、それは傲慢と言い換えていい。実力がないのにいつも偉そうで人の話を聞かない。助言をすると間髪いれず僕はこう思うからさーとか御託を並べ始めて言い訳。
仕事場でもそうなんだろうか。先輩がこうしろと言ってるのにいやそう思いませんと我流で進める。結果も出してないのに。そんな部下可愛くないしやがて誰も教えてくれなくなるだろう。
男目線でも明らかに可愛くない女の子がドヤ顔で恋愛話始めると本当かよ?と疑ってしまうし、そうやって自分を大きく見せようと小細工されるより、率直にあんまり恋愛経験なくて…と打ち明けてもらったほうが素直で謙虚な子だなと思えて好きになれる。
散開ー。
帰り道方向が一緒だった女の子と軽く二次会でも行こうかと思ったら奴に捕まる。
『おい!こっちこいよ!』⬅︎こういう人本当にいます
苦笑
童貞ポイント⑥:いい感じのペアの邪魔をする。
童貞は足を引っ張る。チームプレーが出来ない。分からなくもないがリア充死ね的な思想が抜けてないのが原因かな。これは恋人が出来ないだけでなく友達をなくしますね。
安らかに。