恋は諸行無常。

音楽、ナンパ、思想

熱海貫一お宮像撤去を叫ぶどうしようもない短絡思考バカは芸術の敵である。

 

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この銅像が今問題になっているという。明治の文豪尾崎紅葉の国民小説『金色夜叉』に登場する貫一とお宮の銅像で、原作を読んでないので詳しいことは知らないが自らの裏切りについて許しを請うお宮を貫一が蹴り飛ばすシーンを銅像にしたものらしい。

retrip.jp

 

原告の主張

男性が女性を蹴り飛ばす暴力を肯定しているこの銅像を撤去しろっ!

 

わたしの判決

芸術作品はその国の歴史、文化を象徴するものであり現代の価値観から見てそれが適切とは言い切れない場合でも一定の評価をする必要がある。よって銅像撤去の訴えは認められない。

 

今を生きる私たちの価値観から見て暴力肯定している印象を受けるという意見は確かに一理あるが撤去の必要があるとまでは思えない。

 

当時の日本にそのような価値観は存在していなかったはずだし、それどころか日本中からこの銅像を見たいと熱海まで人が押し寄せたことを考えると当時この銅像は全く問題視されていなかったことは明白だ。

 

芸術作品は現代の価値観だけでなく作品の歴史的背景を鑑みて評価すべきだ。

 

フェミニズム、非暴力主義全盛の2016年にこの銅像が建立されるのであればそれは糾弾されてしかるべきだが、約100年前に良くも悪くもそのような思想はメジャーになっておらずこれまで多くの大衆に親しまれ評価されてきたのが貫一お宮像である。

 

現代の価値観で歴史的な芸術作品を裁くことが許されるならこの国に芸術はなくなってしまうだろう。

 

例えば動物愛護の思想が100年後に極限にまで高まり、犬にリードをつけて散歩するのは犬に対する侮辱であり、人間が犬よりも優越的な地位であることを誇示する差別的行為であるという考えが一般的になったとしよう。

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2116年の大人達はこう言うだろう。

 

上野駅西郷隆盛像はハチ公にリードをつけて堂々と立っている。これは明らかに動物虐待であり、一般大衆に深刻な影響を与えるから撤去しろっ!』

 

多様な価値観を認めろよ、物事を色々な面から見ろよという話。余談だけど。

courrier.jp

 

今年フランスの最高裁にあたる破毀院は『不倫はもはや反道徳的とは言えない』という判決を下した。

 

日本でこんな判決が出ようものなら非難轟々で裁判所にクレームが殺到し最高裁判所裁判長は弾劾裁判で辞めさせられるだろう。

 

でもフランスでは普通なんだよね。これに対して日本人がフランス人は浮気性で精神的に未熟だっ!とか言えないよね。そういう価値観を認めていくしかない。

 

今の価値観だけで全てを決めるのはあまりにも短絡的だ。

 

皆さんはどう思いますか?