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恋は諸行無常。

音楽、ナンパ、思想

予備校にいこう①

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※土日にすることがなすぎて小説を書くことにしました。

 暇つぶしになれば嬉しいです。コメントくれたらもっと嬉しいです。

 

 

狂い出したのはいつからだ?

 

目の前のテレビでは今をときめくイケメン俳優と女優が

濃厚なキスをしている。

 

緑茶を飲む。

 

緑茶を飲む。

 

緑茶を飲む。

 

落ち着いた。

 

はずだ。

 

LINEを確認してみる。

 

緑のアイコンの右斜め上には12の文字。

斎藤拓也4

本橋礼6

杉山純平2

 

全部男。

 

東大合格者が多いという理由で共学ではなく、

男子校を選択したのが俺のポイントオブノーリターンだった。

 

中高一貫の男子校に入学するという事の重みに気づいたのは高三の春だった。

残り一年で俺の甘酸っぱい、はずの高校時代が終わる。

 

 

男子校は、楽しい。

皆いいやつだし、格好つけないくていい。

誰も見た目なんて気にしないからすごい楽だ。

 

 

これこそ麻薬。皆童貞だから女子の話なんて話題に全く登ることがない。

というか一応進学校なので偏差値の話しかしない。

皆、真面目でいいやつなのだ。

 

 

今日も終礼が終わると同時に教室を後にし、いつものメンバーで

塾の自習室に向かった。自習室が閉まる夜10時までひたすら勉強し、

皆で再び集まって駅まで歩く。

 

 

東京大学の合格判定はDだった。今の時期は未修箇所があるし、浪人生の

方が有利だから、現役生は不利なのでD判定でも十分に可能性はあるらしい。

まあ焦ってはいない。先輩たちが何人も合格しているし、大丈夫だと思っている。

 

 

夏期講習が始まった。

俺はTAが言うままに東大英語という講習を選択した。過去問をひたすら解くらしい。

だったら自分一人でやればいんだろと思うが、素晴らしい講師が講義をしてくれる

というのだからしょうがない。

 

 

 

前の女子がプリントを落とした。

 

 

ので拾ってやった。顔をちらりと見る。

やれなくもないが……可愛くない。

 

というか東大英語を受けている女、皆可愛くない…。

東大行って人生楽しいんだろうか。

 

 

『はい。』

『ありがとう。』

 

笑った顔は意外と可愛かった。

 

二日目もその女は前の席にいた。どうやら講習中席はずっと固定らしい。

 

どうしても理解できない英文が有ったので講師室に質問にいくと

その女もそこにいた。俺と同じ箇所を質問している。

後ろから講師の説明を聞いていた為質問の手間が省けた。

 

 

『質問しないんですか』

『いや、後ろで聞いてたから』

 

 

足は意外と綺麗だ。貧乳だけど。

 

『東大受けるんですか』

『一応』

 

なんだこの感じ。女性に話しかけられると平静が保てない童貞マインド。

 

早く、童貞を捨てたかった。

 

『東大英語取ってるよね?LINE交換しようよ』

 

聞き方がよくわからない。どうしても緊張してしまう。

うまくできない。

 

 

 

続く